目次
はじめに
どうも、建築を専攻している大学生ブロガーのマッピンです。
今回は自分の所属している建築学科が一体どんなところなのか紹介したいと思います。
現在進路に悩んでいる受験生の参考になれば幸いです。
この記事は、マッピンの所属している大学の建築学科について書かれています。
そのためこの記事の内容が全国すべての建築学科に当てはまるとは限りません。
建築学科って何するの?
建築学科はその名の通り、建物などの建築物について学ぶ学科です。
学ぶことを具体的に挙げると
・建物の設計
・建物の構造
・建物の材料
・建物の法律
・建物の歴史
これらを学びます。
建築学科のメリット、デメリット
・専門的な内容が学べる
・やりがいがある
・デザインスキルが身につく
・専門的な内容が学べる
建築学科はその名の通り建築という分野で確立されているので、他の学科と比べると専門性の高い授業を受けることができます。
そのため将来建築の分野で働く人にとっては、その仕事に直結する有意義な時間を送れます。
・やりがいがある
自分の設計した建物が、図面や模型などの作品として手元に残るのでやりがいがあります。
またほかの学科と比べると、建築学科の生徒は製図や模型作成などで生徒同士がともに過ごす時間が長くなるため仲間意識が強くなります。
そのため、「設計製図をみんなで乗り超えるぞ!!」
みたいな感じになってとても楽しいです。
・過酷、時間がかかる
・お金がかかる
・過酷
他の学科と比べると過酷です。
とにかく製図や模型作成などに時間がかかります。
さらにテスト勉強やレポートが重なって大変な時期もあります。
また容量が悪い人は徹夜が当たり前
僕も課題提出日前日まで製図課題を後回しにしており、最後の最後で24時間以上製図室にこもって製図した経験もあります。

朝の10時に製図スタート
課題提出は明日の12時だから終わるかな

気づけばすでに夜の7時 外はもう真っ暗
しかし製図は終わらない

気づけばすでに24時間経っていた
死ぬ・・・
・お金がかかる
製図するためのA1用紙や模型を作る際の材料費が毎回かかります。
またその他にもペンや消しゴム、定規などの建築専用の文具なども必要になってくるため文房具費用もばかになりません。
それに加え、教科書や建物の参考書も必要に応じて買うのでそのお金もかかります。
さらにさらに建築ガチ勢の人はIllustrator,Photoshopも使うので、その年会費などもかかってきます。
過酷な設計製図
建築学科が他の学科と比べると過酷といわれる理由は、この設計製図の授業があるからです。
設計製図授業の流れ
➀課題が出る(どんな建物を建てるか)
②構想を練り図面や絵にする
③教授に自分の構想を伝える(エスキス)
④教授の意見を参考に再び構想を練る
⑤再び教授に見せる
⑥プレゼンシートと模型を作る
⑦講評会を行う
➀課題が出る(どんな建物を建てるか)
まず設計の授業が始まると、どの建物を設計するのか指定されます。
例)小学校、図書館、集合住宅など
そして建物を建てるときの注意点などを説明されます。
例)小学校だったら教室の広さは最低どのくらい必要かなど
そしてその注意点に従って、各自が建物を設計します。
②構想を練り図面や絵にする

建物を設計する際、まず構想を練ります。
「どんな形の建物にするのか」
「間取りをどうするか」
など考えその構想を図面にしていきます。
③教授に自分の構想を伝える(エスキス)
設計した建物を自分で書いた図面や絵を用いて教授に説明します。
この段階では建築学生といえども設計経験が浅いため、ほとんどの人が手直しされます。
例)耐震性を得るための壁の厚さが足りないなど
そのため毎授業、教授や建築事務所の人が来て生徒の図面を見て構造上問題ないか、どこを改善するべきかなどアドバイスをしてくれます。
④教授の意見を参考に再び構想を練る
ここで再び構想を練り直します。
ここであまりに最初の設計に対してダメ出しされた場合、もう一度初めから設計し直す人もいます。
⑤再び教授に見せる
そして再び教授に直した図面を見せます。
OKが出れば次の段階に
ダメだしされればまた再び構想を練ります。
⑥プレゼンシートと模型を作る
講評会のためにプレゼンシートと模型を作ります。
プレゼンシートはこんな感じです。


実際自分たちのはここまでクオリティは高くありませんが、このような外観の様子と図面を表記したプレゼンシートをつくり発表します。
プレゼンシートは下記のサイトから引用しました。
⑦講評会を行う
最後に学生のみんなでプレゼンシートと模型を使って自分の設計した建物はどういうものか、みんなの前で発表し評価を受けます。
全員が発表するのですごく時間がかかります。
大体この時ほとんどの人が寝不足なのでみんな寝ています。
何十時間もかけて作った作品がたった5分くらいの発表で評価されて終わりなので
何ともあっさりしていて正直悲しいです。
進路や就職先は?
建築学科の学生の進路は主に大学院です。
なぜかというと
1級建築士の資格を最短で取るためには、大学院に行くのが一番早いからです。
そのため建築学科に入ったら大学の4年間に加え、院で2年間学ぶことを覚悟しましょう。
しかし中には院に進まずに公務員やハウスメーカーなどに就職する人もいます。
また全く違う分野に進む人もいます。
結局は人それぞれです。
そのため1級建築士の資格に興味が無い方は特に心配する必要はないでしょう。
覚悟が必要
建築学科に「なんとなく入ろうかな」と思っている受験生
甘い気持ちで入ったら、絶対後悔します
建築学科に入ったら建築が好きじゃなきゃやってられません
そう思うくらい過酷です
僕自身、絵が得意だからとか図画工作が好きとかの理由で建築学科をえらびましたが、正直1年目はホントに辛くてやめたかった。
ですが2年たった今では建築に関する知識も増え、だんだん楽しくなってきました。
今の僕の将来の目標は自分で設計した家で自分の家族と暮らすことです。
その為の勉強と思って頑張っています。
建築学科に入ったのなら建築のことを好きになる努力をしてください。
建築にハマると面白いですよ。
最後に
本当に建築を学びたい方々
建築の世界でお待ちしています。